2017.06.08土地 , 地盤 , 地盤調査・解析

スウェーデン式サウンディング試験とは?地盤調査の方法と測定結果の見方

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サウンディング調査とは

住宅の建設前に行う地盤調査のなかでも、特に一般住宅メーカーなどで多く採用されている調査方法が「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)」です。スウェーデン式サウンディング試験は、作業コストがあまり掛からず手軽なため、木造住宅の建築時によく使われています。今回は、スウェーデン式サウンディング試験の方法や測定結果の見方をご紹介します。

 

 

スウェーデン式サウンディング試験とは?

先端にドリル状の部品(スクリューポイント)がついた鉄の棒(ロッド)を地中にねじ込んで地盤の強度を測定します。地盤調査の方法としては簡易的な部類に含まれており、今では一般住宅(特に木造住宅)の地盤調査で使用されるのが主流です。

 

スウェーデン式サウンディング試験といわれる由来は、1917年に北欧スウェーデンの国有鉄道により、路盤調査をするための方法として採用されていたことがはじまりです。北欧諸国でさまざまな建築に用いられるようになり、日本では1950年代前半に当時の建設省が堤防の調査へ導入したことがきっかけで普及しました。また、スウェーデン式サウンディング試験の頭文字を取り「SWS試験」「SS試験」と呼ばれることもあります。

 

スウェーデン式サウンディング試験の方法

地盤調査をする計画建物の四隅と中央の5カ所以上を使い、先端にドリル状の部品(スクリューポイント)を取り付けた鉄の棒(ロッド)を地面に垂直に立てます。

垂直に立てた鉄の棒におもりを載せることで、荷重に対する貫入量を測り土質や地盤の強度を算出しているのです。最大荷重は100kgですが、100kgの荷重でも貫入しなければ上部のハンドルを回して、さらにロッドを貫入させ、25cm沈むまでの半回転数を記録します。

しかし、土を直接採取する作業は行わないため、土質の判定結果はあくまで推定です。また、土質判定に関してはロッドの貫入量だけでなく、貫入時の音や感触なども重要で、判定結果の正確性には技術者の技量や経験が影響します。なお、調査可能な深さは地中10m程度までで、敷地内がさら地でなければ調査が困難です。そのため、建て替えで既存の建造物が残っている場合には調査ができないケースがあります。

 

 

スウェーデン式サウンディング試験の測定結果の見方

測定結果の見方N値(標準貫入試験値)は地盤の固さを表す指標のことです。N値が大きければ地盤の強度は高く、小さければ地盤は軟弱になります。スウェーデン式サウンディング試験の測定結果も、他の測定方法と同様にN値で示されます。

 

N値は、ボーリング調査で重さ63・5kgのおもりを高さ75cmから自由落下させながらロッドにぶつけ、ロッドの先端に取り付けたサンプラーという部品が、地中30cm沈むまでの打撃回数のことです。この打撃回数を数式に当てはめて「換算N値」と呼ばれる値に変換し、地盤の軟弱度を判定します。ちなみに軟弱地盤と判断される基準は、粘性土と砂質土で分かれており、粘性土の場合は100kg以下の荷重でも地中に沈むとき(換算N値3以下)、砂質土の場合は半回転数が50以下のとき(換算N値5以下)です。

地盤調査によって建設予定地が軟弱地盤と判断されたら、適切な地盤改良工事を行った上で家を建てることになります。

 

おわりに

スウェーデン式サウンディング試験は地中に機械を押し込み、その抵抗具合を数値で得て地盤の強度を測る方法です。地盤強度の数値は換算N値で表され、N値が大きければ地盤が強く小さければ弱いという判断基準になります。たとえ「この一帯は地盤が良好」といわれている地域であっても、箇所によっては地盤の硬軟に差があるかもしれません。そのため、地盤調査によって正確な数値を出さない限り、はっきりとした地盤の強度は分からないでしょう。

家を建てる際には、事前に地盤調査を行います。豊富な知識や経験・技能に加え、適した対策方法を提案してくれる業者を選んで地盤調査を依頼し、安心して末長く暮らせる家づくりにつなげましょう。

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住まいの安心研究所編集部

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