2017.06.08土地 , 地盤 , 地盤調査・解析

地盤沈下とは?住宅が傾く前に知っておきたい原因と対策方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

地盤沈下とは

高い費用をかけて長く暮らすことを考えて建てた住宅が、住んでいるうちに傾いてしまうことは避けたいものです。住宅の傾きにはさまざまな原因がありますが、中でも多いと想定されるケースは地盤沈下でしょう。家が傾いてしまうことを未然に防ぐためにも、地盤沈下について知っておくことは大切です。そこで今回は、地盤沈下により住宅が傾く原因や事前の対策についてご紹介します。

 

地盤沈下とは?

地盤沈下とは、文字通り地盤が沈んでいく現象を指し、基本的には1度地盤が沈んでしまったら、ひとりでに元の高さに戻ることはありません。

 

地盤沈下は「広域での沈下」と「局地的な沈下」の2種類があり、広域で地盤が沈む原因としては、地震などの地殻変動による自然現象を要因とするものや、地下水の多量のくみ上げや鉱物・天然ガスなどの採取に伴う掘削による人為的要因が挙げられます。局地的な沈下には一部だけ傾きを起こすケースが多く、このような一方向に傾いてふぞろいな沈下を起こす状態のことを「不同沈下」と呼びます。また、不同沈下の要因がある土地は工事後、数年以内に地盤が沈下する確率があり、雨などが多い年では半年以内に沈下することがあります。

 

沈下の原因は?

住宅が傾く原因

【1】軟弱地盤上の盛り土が原因の沈下

軟弱地盤上の盛り土に余分な空気や水分を含んだままになり、後ほど住宅の重みで空気や水分が抜けることが原因の沈下です。

 

盛り土をした直後に工事着手をした場合や、

コンクリートガラや木片などを埋め込んだ、適切でない盛り土材料を使用した場合に沈下することもあります。

【2】切り土・盛り土によって建てられた家の荷重が偏る

山や丘を造成して住宅地とする場合、山の一部を切り崩した土を盛り土として利用し、傾斜部分をならして造成されます。この切り土と盛り土の境界をまたぐ形で家が建築されると、雨水などで盛り土側の土が圧縮し、地面が下がることで家を傾かせる原因になることがあります。

 

【3】弱い地盤の上に重量配分の偏った家を建てた場合

地盤が軟弱な場合でも、それに見合う基礎を築いて重量配分を均等にした住宅を建てれば安全ですが、荷重に偏りがあれば重量のある部分が沈んでしまいます。

 

【4】盛り土等の締固め不足

元々構造物や大きな樹木などがあった土地や、池や井戸・地下室などのあった箇所に盛り土をして埋め戻すことで地盤を築いてある場合、その箇所の締固めが十分にされていないと傾きを起こすことがあります。

事前に対策はできるのか?

地盤沈下の対策方法不同沈下による住宅の傾きについては、事前に対策が可能です。1度傾きながら沈んでしまうと、生活すること自体が困難になってしまいます。

 

建てた後で、地盤の異常に気付いて対策工事を行うよりも、事前に正確な地盤調査を行い、地盤改良工事を実施して住宅を建てる方がリスクを最小限に抑えられます。

おわりに

今回は、住宅を傾かせてしまう地盤沈下の原因や事前の対策についてご紹介しました。住宅の傾きを放置させていると、暮らす人の不快感が避けられないだけでなく、住宅の構造材にひずみが生じ、ゆくゆくは家全体が変形してしまうことにつながります。

新築の家に住み始めて数年後、扉の建て付けに変化を感じたなどのケースでも、住宅が沈下している可能性があります。

建てる前にしっかり地盤の状態を確認し、適正な方法で家を建てることはもちろんですが、建てた後に万一の事態があった際も、早期に相談して確実に対策を行うことが重要です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
住まいの安心研究所編集部

住まいの安心研究所編集部

住まいの安心研究所(スマ研)では気になる土地の地盤や生活情報など、安心の住まいづくりに関するお役立ち情報を発信いたします。